Windowsでのバージョンアップ

ここでは、Node-REDとNode.js のWindowsにおけるバージョンアップ方法に関して説明します。

Windowsでは、UbuntuやRaspberry Piのようにn パッケージを使ってバージョンアップすることができません。nパッケージがWindowsをサポートしていないためです。従って、Node.js のHPから最新版をダウンロードしてインストールすることでバージョンアップを行います。

ここで紹介するバージョンアップは、Windows 10のNode-REDとNode.js のバージョンアップです。Window11でも同様です。

具体的なバージョンアップ前後のバージョン情報を以下に示します。

                             表. バージョンアップ前後のバージョン

項目 バージョンアップ前 バージョンアップ後
Node-RED v1.3.5 v3.1.2
node.js v14.17.0 v20.11.0
npm 6.14.13 10.3.0

1.Node-REDのバージョン確認

バージョンアップ前のNode-RED、node.js、npm のバージョンを確認します。コマンドプロンプトの画面を開いて、以下のコマンドを入力します。

1) Node-REDのバージョン

node-red --help

2) node.jsのバージョン

node --version

3) npmのバージョン

npm --version

2. Node.jsのバージョンアップ

Node-REDは、npm コマンドを使って最新版をインストールすることでバージョンアップします。そのため先にNode.js のバージョンアップを行います。node.js をバージョンアップすることで、npm もバージョンアップされます。

Node.js のHPから最新版をダウンロードしてインストールすることでバージョンアップを行います。以下、手順を示します。

Node.js のHPにアクセスします。推奨版(ここでは20.11.0 LTS)のボタンを押し、ダウンロードします。

② ダウンロードが完了したら、ダウンロードしたmsiファイルを実行します。
Wizard画面が起動しますので、Nextを押します。

③ ライセンス同意の画面が出てきます。
“I accept the terms in the License Agreement”にチェックを入れて、Nextを押します。

④ 保存先(Desitination Folder)を聞いてきます。必要があれば変更して、Nextを押します。

⑤ カスタムセットアップに関して聞いてきます。
必要が無ければ、デフォルトのままで、Nextを押します。

⑥ PythonやVisual Studio Build Toolsのインストールをするかどうかを聞いてきます。
バージョンアップなので、チェックを入れずにインストールします。Nextを押します。

⑦ Ready to install Node.jsの画面が出ますので、“Install”を押します。

⑧ 完了のメッセージが出たら、“Finish”のボタンを押します。

⑨ インストールされているかバージョンを確認します。

1)node.jsのバージョン

 node --version

2)npm のバージョン

npm --version

 

無事にバージョンアップされました(npmは再度、Node-REDのバージョンアップ時に更新します)。

3. Node-REDのバージョンアップ

Node-REDは、上でバージョンアップしたnpm コマンドを使って、Node-REDをインストールすることでバージョンアップを行います。

① コマンドプロンプトを管理者として実行します。

② npm コマンドを使って、Node-REDをインストールします。

 npm install -g --unsafe-perm node-red

npmの最新版が取得できるとのメッセージがありますので、npmも更新します。
コマンドに設定するバージョンは各自のメッセージに合わせて変更してください。

npm install -g npm@10.3.0

③ バージョンアップされているか確認します。

node-red --help

 

無事にバージョンアップされました。次に起動の確認を行います。

4. Node-REDの動作確認

1) Node-REDを起動してみます。

node-red

 

Node-REDとNode.js のバージョンが上がっているのが確認できます。

2) Node-REDのエディタを起動します。

ブラウザを起動し、URLの窓に、http://localhost:1880/と入力します。

 

Node-RED3.1が起動しているのが分かります。

以上で、WindowsにおけるNode-REDのバージョンアップは完了です。