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タイムサーバーの設定
PDH(Physical Data Hub)を時刻同期させるネットワーク上位のタイムサーバーを設定します。ここでは、PDHがLANから外部のインターネット(WAN)にアクセスできることを前提として、国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)にアクセスする方法を記載しています。
PDHが接続されているLANから外部にアクセスできず、エッジサーバー経由で外部にアクセスするシステムの場合は、こちら(エッジサーバを使った時刻同期)を参照ください。
■ PDHのNTPサーバの変更方法
PDHであるRaspberry Pi 4のNTPサーバを変更する方法を示します。あらかじめ、NTPサーバ として接続したいURLを調べておいてください。ここでは、日本の標準時を決定・維持している国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)がNTPサービスとして公開しているアドレス(ntp.nict.jp)にアクセスします。
1. 設定ファイル(timesyncd.conf)の修正
timesyncd.conf ファイルに、NICT のアドレスを書き込みます。まず、元のファイルをコピーしておきます。保管するファイル名はそれぞれで変更してくださって問題ありません。timesyncd.conf がある場所は、画面のコピーをご確認ください。
sudo cp tymesyncd.conf timesyncd.conf.bak
その後エディタを使ってファイルを書き換えます。
sudo nano timesyncd.conf
[Time]の次の行に、
NTP=ntp.nict.jp
と追記してください。複数ある場合は、スペースを区切り文字として、複数並べてください。一つ目に接続できなかった場合は2つ目、2つ目に接続できなかった場合は3つ目と順番に接続を試してくれます。接続できた段階でその先には行きませんので、接続したい順番に並べるのが良いでしょう。
2.デーモンの再ロードとサービスの再起動
まず、NTP の有効化のコマンドを実行します。
sudo timedatectl set-ntp true
その後、デーモンの再ロードを行い、
sudo systemctl daemon-reload
最後にtimesyncdサービスの再起動を行い、設定完了です。
sudo systemctl restart systemd-timesyncd.service
3.サービスの起動確認と時刻が合っていることの確認
最後に、サービスが起動しているかの確認を行います。
sudo systemctl status systemd-timesyncd.service
Active : active (running)
と緑色になっていればサービスが走っています。また、最後の方に、日付と時間の後に、”Synchronized to time server”とあり、サーバと時間の同期が取れています。
次に、下記のコマンドを打って、時間を確認します。
date
参考ですが、情報通信研究機構の下記アドレスにアクセスすると、時刻が合っているかの確認結果を表示してくれます。
https://www.nict.go.jp/JST/JST5.html