PDHの役割と空間的な配置
PDHはセンサモジュールからのデータを受信してデータ処理を行うほかに、測定対象に設置したセンサモジュールの中継器としての役割があります。センサモジュールからPDHに対してBluetoothによる無線通信でデータを送出しますので、設置対象がAGV(無人搬送車)のような移動物体であったとしても電源さえ確保できていればPDHに対してデータを送る事ができます。
これに対して、PDHは基本的には固定場所での運用となります。Bluetoothで受信したデータを処理し、社内LANや外部ネットワークに提供します。
PDHにACアダプタで給電し、データはWiFiルータを経由して社内LANから利用できるようにする方法の他に、有線LANを使用する方法もあります。
有線LANを使用する場合はPoE(Power over Ethernet)を使用して、LANケーブルからPDHに電源供給することもできます。
この場合はPoEハブをネットワークに接続し、「LAN+給電」ができるように配線します。PDHの設置場所ではPoEスプリッタを使用するとLANのケーブルとは別に給電ラインが分離されますので、これをPDHの電源端子として用意されているソケットに接続します。
PoE ハブの例。細いLANケーブルを使用して効率よく電力を送るため、ACアダプタは電圧高めの53.5Vのものが使われています。
スプリッタを接続した図。