電子回路設計のプロセス

電子回路を設計・製作する際、手軽に電子回路の動作を確認するにはブレッドボードを利用すると便利です。ブレッドボードは穴の開いた樹脂板の内部に導体の配線板を設けたもので、部品のピンやジャンパー線を挿入する事で接続ができます。手軽に回路を組み立てて動作確認をすることができますが、接触による接続なので長期利用や安定した接続が必要な場合は少々心配です。

手組みでブレッドボードより安定した電子回路を作りたい場合は、ユニバーサル基板に部品を搭載して半田付けで配線していきます。ブレッドボードより安心して利用できますが、あくまでも部品の搭載や配線を人の手で行うため組み立てに間違いが起きたり、一台づつ配線を手で行うため、それなりの時間が必要です。

同じ電子回路を一定の数量が必要な場合や、小型化のために部品の実装密度を高めたい場合、手組みを避けて電子回路の動作安定性を求める場合は、基板CADソフトを使用してカスタムのプリント基板を設計します。プリント基板を製造するサービスはネットからでも注文ができますので最近は便利に利用できるようになってきました。

この3ステップを順に進めて完成度を高めていくプロセスが取れれば安全ですが、特に小型の電子回路が必要なことが決まっている場合はチップ部品等を使用してプリント基板の設計を優先するのも方法のひとつです。目的や規模に応じて柔軟に使い分けてください。