Arduino Nano 33 BLE Senseの消費電力確認

1. 目的

Arduino Nano 33 BLE Senseの消費電力を確認します。本デバイスはBluetooth Low Energyに対応しています。そのため、低消費電力で動かせることが特徴で、乾電池(1.5V)1個で動作させる無線(BLE)のアプリを想定しています。そこで、乾電池で動作させた場合の電池寿命もあわせて推定したいので、1.5Vを5Vに昇圧するDCDCを外付けした場合も評価します。
動作条件としては、9軸センサ’LSM9DS1’の9個のデータをBLEで送信している状態とします。

2. 消費電力確認

2.1. DCDC無しで、5Vを電源からVIN端子に印加時

表1.消費電力測定結果:DCDC無

DCDC無

電源電圧

消費電流

消費電力

advertising中

5.0V

23mA

115mW

通信中(LSM9D01)

5.0V

25mA

125mW

 

2.2. DCDC有りで、1.5Vから5Vを生成してVIN端子に印加時

回路図は、下記を参照のこと。

表2.消費電力測定結果:DCDC有

DCDC有

電源電圧

消費電流

消費電力

advertising中

1.5V

143mA

214.5mW

通信中(LSM9D01)

1.5V

148mA

222mW

3. 電池寿命予測

表2のDCDC有の場合の消費電力測定結果から、電池寿命を予測しました。

【電池寿命予測】

単4乾電池の容量が約1200mAhとすると連続通信で、

   1200mAh÷148mA = 8.1時間

単4乾電池で約8時間動作させることができることが分かりました。ウェアラブルでの計測などの用途に使えることが分かった。

4. 電池で動作させている場合の写真

4.1. BRBで動作確認時

4.2. 電池のソケットを抱き合わせ小型化した場合

単4乾電池を基板の下の電池ボックスに収納しています。写真右の緑色の基板は、1.5Vから5Vへ昇圧するDCDCコンバーターです。ミノムシと呼んでいます。