Contents
- センサ等から出力されたアナログ信号をPLCでAD変換し、データーをNode-Red で取り込む制御例。
- 1.概要
- 1.1 使用する三菱電機製 PLC iQ-Rシリーズユニット
- 1.2 使用するソフトウェア
- 1.3 構成図
- 2.ユニット説明
- 2.1 三菱電機PLC iQ-R シリーズのA/D変換ユニットの種類
- 2.2 各ユニットの仕様
- 2.3 今回使用するR60AD4の仕様 (赤枠で主要な項目を示しています。)
- 3.三菱電機のマニュアル
- PLCについては次資料を参照してください。
- 4.運転までの手順
- 5.AD変換ユニット 配線
- 6.GX Works3 でプログラム作成
- 6.1 プロジェクト新規作成
- 6.2.ユニット登録
- 6.3.ラベル登録 (構造体)
- 6.4.AD変換ユニット 設定パラメータ
- 6.4.1パラメータ設定
- 6.4.2入力レンジ
- 6.4.3応用設定、リフレッシュ設定
- 6.4.4プログラムラベル
- 6.4.5 PLCのラダープログラムの作成
- 6.4.6プログラム入力
- 6.4.7プログラムラベル
- 7. Node Red プログラム
- 7.1概要
- 7.2Node-RED プログラム
- 7.3フロー
- 7.4ダッシュボード表示
- 7.5 各ノードのプロパティ
センサ等から出力されたアナログ信号をPLCでAD変換し、データーをNode-Red で取り込む制御例。
1.概要
PLCで自動機を制御するにあたりセンサ等のアナログ出力信号を使用する制御が必要になる場合があります。そのアナログ信号をPLCのAD変換ユニットに取りみ数値化処理し、さらにその値をPLCに接続された Ethenet 経由でネットワーク上のCPUのNode-Redのダッシュボードに表示する制御装置例のハードウェアとそのプログラムについて説明します。
1.1 使用する三菱電機製 PLC iQ-Rシリーズユニット
1 | CPUユニット | R02CPU |
2 | A/D変換ユニット | R60AD4 |
3 | 入力ユニット | RX40C7 |
4 | 出力ユニット | RY40NT5P |
1.2 使用するソフトウェア
1 | PLCプログラム開発環境 | GX Works3 |
2 | ネットワーク上CPU | Node-Red |
本説明ではセンサーの代わりに信号発生器の出力信号を使用する。
1.3 構成図
[注意]
PLCとNode-Redの通信につては、前項目 三菱PLC専用ノードを使った制御例 ページをご覧ください。
2.ユニット説明
2.1 三菱電機PLC iQ-R シリーズのA/D変換ユニットの種類
必要な仕様により次の製品から選択してください。
2.2 各ユニットの仕様
2.3 今回使用するR60AD4の仕様 (赤枠で主要な項目を示しています。)
3.三菱電機のマニュアル
PLCについては次資料を参照してください。
他の資料が必要な場合は三菱電機FA事業のホームページより参照してください。
4.運転までの手順
1.ユニット装着
A/D変換ユニットを任意の構成で装着します。
2. 配線
A/D変換ユニットに外部機器の配線を行います。
3. ユニットの追加
エンジニアリングツールを使用して,ユニット構成にA/D変換ユニットを追加します。
4. パラメータ設定
エンジニアリングツールを使用して,A/D変換ユニットのパラメータ設定を行います。
5. オフセット・ゲイン設定
ユーザレンジを設定する場合,オフセット・ゲイン設定を行います。
6.. プログラミング
プログラムの作成を行います。詳細は下記を確認してください。
5.AD変換ユニット 配線
6.GX Works3 でプログラム作成
6.1 プロジェクト新規作成
プログラム開発はG X Works3 を使用し、新規プロジェクトの作成から始める。
6.2.ユニット登録
自動登録を使用する (PLCとGX Works3の通信が確立できていること)
6.3.ラベル登録 (構造体)
プログラムで使用する変数ラベルを登録する。
”ユニット構成図” のR60A4ユニットをダブルクリックする。
6.4.AD変換ユニット 設定パラメータ
6.4.1パラメータ設定
基本設定
入力1にアナログ信号を入力する。他の入力は使用しない。
入力1 | 入力2 | 入力3 | 入力4 |
AD変換許可 | AD変換禁止 | AD変換禁止 | AD変換禁止 |
6.4.2入力レンジ
入力信号は0~5V で使用する。
0~5Vを0~32000の数値に変換する。 数字1=5/32000 = 0.0001563V
入力1 | 入力2 | 入力3 | 入力4 |
0~5 V | - | - | - |
6.4.3応用設定、リフレッシュ設定
変更ナシ (デフォルト設定のまま)
リフレッシュタイミングはEND命令実行時に設定しているため、プログラムのサイクルタイム周期でA/D変換を行い結果を
メモリに書き込む。
6.4.4プログラムラベル
プログラムで使用ユニットのデバイスは次のラベルを使用する。
6.4.5 PLCのラダープログラムの作成
プログラム概要
入力 x0 が OFF の時 A/D変換を実行し、結果をデバイス (wordメモリ)CH1_DigOutVal にセーブする。
A/D変換実行条件としては、A/D変換ユニットが Ready である、前回のA/D変換が完了している、A/D変換ユニットの動作条件の設定が完了している。
(条件の要求がない)、入力1の前回の変換が完了しているがある。
6.4.6プログラム入力
次のプログラムを入力する。
上図の拡大図(文字が読みにくいため)
6.4.7プログラムラベル
以上でPLCプログラムの作成は完了
三菱電機 PLC マニュアル
「MELSEC iQ-R アナログ-ディジタル変換ユニット ユーザーズマニュアル(スタートアップ編)」の 7運転例 を参照してください。
7. Node Red プログラム
7.1概要
AD変換値を Node Red に読む込みダッシュボードに表示する
PLC 上位CPUの構成
PLC のAD変換ユニットで読み込んだ値を Node Red で読み込み ダッシュボードに表示する
7.2Node-RED プログラム
プログラム内容
一定周期でA/D変換データを読み込み、ダッシュボードに グラフ、メータ、数値 を表示する。
スイッチでグラフをリセットする。
表示内容
GUAGE : 電圧 (変換値 × 5[V] / 32000)
グラフ : 変換値
数値 : 変換値
7.3フロー
7.4ダッシュボード表示
7.5 各ノードのプロパティ
(1) MC Read
(2)Multiply
参考ページ
第7巻2章の5:三菱PLC専用ノードを使った制御例
以上