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フローを空(新規フロー)にしたい:フローファイル名変更
Node-REDを起動し、Node-REDエディタでフローを編集していると、新しい機能を実現するためにタブを追加していきます。
ある時、フローを空にしたくなる時があります。Node-REDは、エディタのフローをフローファイルに保存しています。フローファイルを管理することで、フローを空(新規)にすることができます。
ここでは、Node-REDのフローファイルに関して説明するとともに、新規フローを作成する方法を説明します。
1. Node-REDのデフォルトのフローファイル名
Node-REDを引数無しで起動した場合、デフォルトのフローファイルとしてflows_<hostname>.json を利用します。
node-red
そのため、現状のデフォルトファイルのファイル名を変更することで、フローを新規に出来ます。フローファイルは、ルートディレクトリの下にあるフォルダ”.node-red”の下にあります。
1-1. Ubuntu/Raspberry Piの<hostname>
Ubuntu/Raspberry Piのhostnameは、以下の方法で確認できます。hostname の中に記載されています。
この例の場合、hostnameは “gw15c1″ですので、デフォルトのファイル名は、”flows_gw15c1.json”となります。
1-2. Windowsの<hostname>
Windowsの場合、hostnameは デバイス名です。Windows10の場合、「設定」→「システム」→「詳細情報」で表示されます。
以下の例の場合、hostnameは ”LAPTOP-DOSJ3DE2”ですので、デフォルトのファイル名は、”flows_LAPTOP-DOSJ3DE2.json”となります。
2. コマンド引数としてのフローファイル名
node-redコマンドの引数としてフローファイル名を渡すことで、これを指定することができます。例えば、フローファイル名を”test_run.json”としてNode-REDを実行するには、以下の様にnode-redコマンドを実行します。実行するファイル名をコマンドラインで指定して実行することで、新規のフローを作成できます。
node-red test_run.json
コマンドライン引数の詳細は、こちらの”コマンドラインの使い方”を確認してください。
3. デフォルトのフローファイル名の変更
上の1.で、デフォルトのフローファイル名を”flows_<hostname>.json”と説明しましたが、設定ファイル”settings.js”で好みの名前に変更することもできます。ホームディレクトリの下にあるディレクトリ”.node-red”に、”settings.js”があります。
この”settings.js”をエディタで開いて、以下の部分を修正します。
// The file containing the flows. If not set, it defaults to flows_<hostname>.json
//flowFile: 'flows.json',
① flowfile: のコメントを解除する → 行頭の”//”を消す。
② ‘flows.json’ を新しいデフォルトファイル名に変更する。
// The file containing the flows. If not set, it defaults to flows_<hostname>.json
flowFile: 'flows_projectA.json',
これで、新しいデフォルトのフローファイル名が、flows_projectA.jsonになった。以下に実行例を示す。
引数無しでnode-redを実行して、flow fileが”flows_projectA.json”になっていることが分かる。