ネットワークへの接続とその活用

PDHの利用を始める際には、まずモニタ・キーボード・マウスを繋ぎ、ネットワーク接続をおこないます。
ネットワークへの接続ができると、同じネットワークに接続している手元のコンピュータからでも操作ができますので便利です。

1)WiFi アクセスポイントに接続する

下記の2つの方法があります。
  A)PDHとして使用しているRaspberry Pi自体の操作で設定する方法
  B)Node-REDに読み込んだPDHソフトウェアの機能を使う方法

1-A)PDHのRaspberry Piのメニューを使ってネットワーク設定をする。

  1.画面の右上にあるメニューから接続するWiFiアクセスポイントを選びます。
    

  2.パスワードを設定してアクセスポイントに接続します。
    

  以上でネットワークに接続できました。

1-B)PDHのNode-REDにインストールしたPDHソフトウェアの機能を使ってネットワーク設定をする。

   1.ブラウザを開き、Node-REDダッシュボードを開きます。「設定画面へ」のボタンを押すと設定画面が表示されます。
     

  2.設定画面の「ネットワーク設定」にSSIDとパスワードの入力フィールドがありますので、入力して「設定を保存して・・・」のボタンを押します。

    
   以上でネットワークに接続できました。

2)リモートデスクトップを使用する

PDHがネットワークに接続できましたので、同じネットワークに接続されている他のコンピュータからVNCソフトウェアでリモートデスクトップを使用することができます。

・VNC Viewerのインストール

WindowsパソコンにVNC Viewerをインストールします。下記のサイトからインストーラーをダウンロードできます。
https://www.realvnc.com/en/connect/download/viewer/

ダウンロードしたファイルをマウスで右クリックして「管理者として実行」を選択します。
インストーラーの手順に沿ってインストールを進めてください。

・WindowsパソコンからVNC ViewerでPDHに接続する

VNC Viewerを開きます。この上部のフィールドにPDHのIPアドレスもしくは、PDHのhostnameを入力します。
以下、それぞれの方法を説明します。

a) IPアドレスで接続する

IPアドレスを調べるにはPDH(Raspberry Pi)の画面を見ます。
PDHの画面右上のVNCアイコンをマウスでクリックするとVNCサーバの画面が開きます。
正しくネットワークに接続されてIPアドレスが割り振られていれば、Connectivityの欄にIPアドレスが表示されています。
このアドレスをメモしておきます。

もういちどWindowsパソコンの方に戻ります。VNC Viewwerの上部のフィールドに先ほどメモしたPDHのIPアドレスを入力します。

認証の画面が表示されますので、Username(初期値では「pi」)とPassword(初期値では「rcps-raspberry」)を入力します。

Windowsパソコンの画面の中に、PDHのRaspberry Piの画面が表示されました。
この状態で、Windowsパソコンに接続したマウスやキーボードでPDHの操作ができます。

ここまでPDH本体にモニタ、キーボード、マウスを接続していましたが、この後はWindowsパソコンから操作ができますのでPDH本体に接続していたモニタ、キーボード、マウスは外しても大丈夫です。

b) hostnameで接続する

PDHの側面に、hostnameが記載されています(例:gw52f5のようにgwで始まる6文字の名称)。
このhostnameをVNC Viewwerの上部のフィールドに入力します。

接続してもよいかと聞いてきますので、”contine”を押します。

その後、Username(初期値では「pi」)とPassword(初期値では「rcps-raspberry」)を入力します。

Windowsパソコンの画面の中に、PDHのRaspberry Piの画面が表示されました。
この状態で、Windowsパソコンに接続したマウスやキーボードでPDHの操作ができます。

3)ファイル共有を使用する

PDHがネットワークに接続できましたので、同じネットワークに接続されている他のコンピュータから、ファイル共有でPDHに保存したファイルにアクセスします。

・Windowsファイル共有を使ってPDHにアクセスする

Windowsコンピュータのエクスプローラを開き、上部のフィールドにPDHのアドレスを入力します。
 指定するPDHのアドレスは、下記の2つの方法が利用できます。

 A)VNC接続で確認したIPアドレスを使用する方法

¥¥192.168.0.8

 B)ホスト名を使用する方法(PDH側面のラベルにも印字)- ホスト名の後ろに「.local」を付加して入力します。

¥¥gw2e09.local

   A)IPアドレスで指定                   B)ホスト名.local で指定

共有フォルダ「pi」が見えていますので、これをダブルクリックして開きます。
資格情報の入力を求められますので、「pi」と「raspberry」を設定します。

PDHに接続し、/home/pi/DocumentsにWindowsからアクセスできました。

「R-MSM-data」のフォルダは、センサモジュールの参考データを保存しています。
このフォルダを開くとWindowsパソコンからセンサデータを見ることができます。