環境センサデータ
センサモジュールに搭載されている環境センサBME680(温湿度、気圧、清浄度IAQ)のデータだけを連続的に、直接エッジサーバーに送り作業室内の環境監視に使用します。
近くにあるゲートウエイに登録し、そのゲートウエイ経由で逐次データを送信します。エッジサーバーでは、ファイルとして記録しておきます。
■ 環境センサの活用事例
環境センサによる測定の事例として、2021年8月に日本に上陸した台風9号が通過した際の気圧の変化をファイルとして記録し、エクセルのグラフとした結果を紹介します。
上の図は、台風9号(ルピート)の進路図です。8月7日に沖縄の西におり、そこから、8月8日の20時ごろに九州に上陸しました。そのまま日本列島の上を北東に進み、8月9日の9時に温帯低気圧に変わっています。その後、8月10日21時には、北海道の南側に温帯低気圧として移動していっています(進路図は、気象庁の情報(台風の位置情報と温帯低気圧の位置予測)をもとに1枚にまとめました)。
次の図は、8月7日21:00から、8月10日21:00まで3日間環境センサのデータを記録した結果かから作成した気圧の推移図です。3秒ごとに、温湿度、気圧、空気清浄度を記録しました。ファイルサイズは、約16MByteでした。
8月8日の21時以降に気圧が急激に下がっていき、温帯低気圧になった8月9日9:00以降に最低値を示しています。観測地である滋賀県に近づいてくるのはその後なのですが、温帯い低気圧になったことで勢力が弱まり、気圧が上がってきたことで、気圧が徐々に上昇したものと思われます。
このように、環境センサを使うことで、温湿度、気圧を簡単に記録することができます。