電流測定

通常、アナログ値をデジタルに変換して計測する場合は電圧値をADコンバーターに入力して計測しますが、場合によっては電流値を計測したい場合があります。電流値を計測するには下記のようなセンサモジュールが市販されています。


ACS723搭載 電流センサモジュール (低電流)

このセンサモジュールは計測する対象の電流を流す端子IP+とIP-が設けられており、この端子間を流れる電流をIC内部のホール素子で検出し、内部の回路を経由して出力します。
計測対象の回路とセンサー出力側の回路は電気的に絶縁されています。
計測対象によっていくつかの種類がありますが、このセンサーモジュールは10mA程度~最大5Aまでの交流・直流の電流が計測できます。
こういった電流センサを使用してモータの電流モニターを行うことで、接触判定や異常検出(過負荷の検出)が可能となります。

また、AC100VやAC200V系など、大きな電力を計測する場合は下記のようなセンサモジュールがあります。

クランプ式AC電流センサ (30A)

このセンサは先のACS723のようなICは使用せず、クランプ式のコアを測定対象の電線に取り付けるだけで、その電線に流れる交流電流から電磁誘導でセンサーコイルに電流が流れることを利用して電流を検出する仕組みです。
クランプ式のコアが付いていますので、結線を変更せずに取り付けることができます。

このセンサの端子に負荷抵抗を接続し、電圧値としてADCに入力してデジタル値に変換します。

このセンサを利用すると、大きな電流を流すAC機器が動作しているかどうか、過負荷などの異常がないか、などを検出することができます。